【国体応援メッセージ特集】 オリンピアン村山夫妻へのインタビュー

村山夫妻

競泳オリンピアン村山 よしみ(旧姓:西側)さん、ボートオリンピアン 村山 隆志さん

 茨城国体開催に向け、守谷市、常総市、坂東市のトップアスリート、著名人に応援メッセージをいただいています。 今回は、守谷市にオリンピアンが2人いるということで、オリンピックのお話と国体の応援メッセージをいただきに伺いました。(取材日 2018年1月28日)

村山 隆志(むらやま たかし)さん

モントリオール大会 ボート競技8+出場 (1976)

村山 よしみ(むらやま よしみ 旧姓:西側)さん

メキシコ大会 200m個人メドレー5位入賞, 400mフリーリレー6位入賞(1968)
ミュンヘン大会 200m個人メドレー7位入賞,400mメドレーリレー6位入賞 (1972)
モントリオール大会 400mメドレーリレー7位入賞 (1976)

守谷市在住!? 2人のオリンピアンに、オリンピック、国体に関するインタビューをしてきました

 --お二人はご夫婦でオリンピアンということですが、競技を始めたきっかけは何だったのでしょうか?

隆志さん: 高校生の時、メキシコシティ・オリンピック(1968年)のボート競技8の画像を見て、これは面白そうだと思っていました。そして大学入学後、偶然にも大学にボート部があり、同期に連れられて入部したことがきっかけでした。

よしみさん: 小学5年生の時、1964年の東京オリンピックで、女子100m自由形3連覇を達成したドーン・フレーザーを見て、オリンピックを目指したことがきっかけでした。それから3年後、メキシコシティ・オリンピックに中学3年生で出場しました。

モントリオール・オリンピック集合写真
お二人の出会いの「きっかけ」となったモントリオール・オリンピック選手村での集合写真

 --水泳、ボート競技を通じて学んだこと、良かったことは何ですか?

 隆志さん: チームに貢献するため、一人一人が強くならなければならないが、一人だけではボート競技は駄目だということ。チームプレイという社会を生きていく上で重要なことを学びました。

 よしみさん: 目標を持たせて取り組むこと、挨拶など基本的なこと。小学校6年生で親元を離れたことで身についた、自分から率先してやるという気持ちや助け合いの心。目標ができたときに、言われてからではなく、自分からやるなど一言では言えない多くのことを競泳を通じて学びました。

アジア大会で獲得したメダル
アジア大会で、村山(旧姓:西側)よしみさんが獲得した数々のメダル
アジア大会の最多金メダルの記録は未だ塗り変えられていない

 --水泳、ボート競技の魅力は何ですか?

 隆志さん: ボート競技は「見る」スポーツではなく、「やる」スポーツです。 水を上手く掴み、体重を乗せ、身体を前に進めます。これが上手くできた時が面白い。やっている人が一番楽しいスポーツというのが魅力の一つだと思います。

 よしみさん: 無駄のない泳ぎで水をかききり、タイムを縮めるのが最大の目標であり、面白いところです。 私たちの時代とは異なり、今は科学的な練習方法を取り入れ、当時は死ぬ思いで出した記録を小学生が出す時代になりました。ルールや水着などが変わったこともあるが、記録がまだまだ縮まると思えるところが醍醐味です。

 --国体に関する思い出、エピソードはありますか?

 隆志さん: 鹿児島国体(1972年、鹿児島で開催)の時までは一般の部だけだったと思う。 大学卒業後、佐賀国体(1976年)頃から大学生も出場できるようになったので、出場したかったと思っていました。

 よしみさん:  前回の茨城国体(1974年)は怪我で出場できませんでしたが、長崎国体(1969年)などで大阪代表として出場し、優勝しました。 長崎国体では、選手一人ひとりがもらう配布物の中に、地元高校生の手作りマスコットが入っていました。高校生の名前も入っていたので、感動して本人宛にお礼状(手紙)を出したところ、会期中に競泳会場まで作った高校生が来てくれたことが非常に良い思い出として残っています。

 --来年の茨城国体に向けて思うところはありますか?

 隆志さん: 成年男子として出場します(笑)。地元で国体をやるなら出場してみたいです。

 よしみさん: 住んでいる場所で国体が開催されるのは茨城が初めてです。私は日本水泳連盟として参加します。 笑顔で、おもてなしのこころで皆さんをお迎えしたいです。

 お二人: 地元で国体を開催するということで、盛り上げたい。地元の皆さんとどうやって一丸となるか考え、市民が参加し、守谷に多くの人が集まるよう尽力していきたいです。

人間ギャラリー014号 村山よしみ展
綿半銀座ギャラリーで行われた「人間ギャラリー」 村山よしみ展
ご家族の皆さんが協力して準備し、2017年9月25日から9月27日の期間に展示

 --このような素晴らしい実績を持ち、明日へと向かい続けるお二人の、今後の予定、目標、将来の夢は何ですか?

 隆志さん: 全日本、世界でマスターズがあり、そこへ毎年参加することが目標です。 3年続けて欧州、その翌年はアメリカと繰り返し開催され、観光も兼ねて行っていますが、これを100歳まで続けることが目標です(笑)

 よしみさん: 日本水泳連盟、マスターズ水泳協会として選手をサポートし続けることです。 競泳の普及に努め、興味を持ってもらい、競技人口を増やしていきたいです。今まで自分が多くの方にサポートしてもらった恩返しとして、70歳までは活動を続けます。 70歳以降は趣味の世界に入り、作品を作りたいです。

 --最後に、2019年に開催する茨城国体の出場選手、来県する皆さんに向けてメッセージをいただきましたので、ぜひご覧ください。

応援動画メッセージ


まだまだ現役で、精力的に活動を続けるお二人を見ると、自分も頑張らなければと元気をもらいました!
この度は長時間、取材にお時間を割いていただきありがとうございました。これからも茨城国体の応援をよろしくお願いいたします。
(取材・文:守谷市・常総市・坂東市 実行委員会 事務局)

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